
Amazonの世界経済事情書ランキングで1位を獲得し、あっちゃんの「中田敦彦YouTube大学」で紹介されたことで、さらなる話題を呼んだ「超加速経済アフリカ」。
この記事では概要をご紹介しています。

めちゃくちゃ面白いです!!
明るい未来を想像させてくれます。
知っているようで全然知らないアフリカ。日本ではよっぽどアンテナを立てていないと、アフリカの様子は私たちの日常生活に入ってきませんよね。今までの思い込みを覆し、アフリカに興味を持つきっかけとなる一冊です。
アフリカは大きくて、若い
- アフリカは大きい
- アフリカは涼しい
- アフリカは若い人が多い
メルカトル図法を見慣れているだけで、実はアフリカはとてつもなく大きい。アフリカ大陸の南北は東京からシアトルまでの距離より長く、面積はインドの10倍。日本の80倍!
日本企業がアフリカに拠点をひとつ置いておけば・・と考えるのはピント外れなほど、広大な土地と人口がいる。
そして、実は涼しい。
アフリカといえば灼熱の砂漠、猛烈な暑さというイメージですが、実は標高が高いため、赤道直下でも一年中「夏の軽井沢」くらいの涼しさなんだそうです。
それから、圧倒的な若さ!少子高齢化が進む日本の中間となる人の年齢(中位年齢)は48.4歳。これに対して、アフリカは19.7歳!
その背景には、医療・衛生環境が整って乳児死亡率が急速に下がったことや、食糧が確保できるようになったこと。今、アフリカは経済成長に向けての準備が整っているといえるようです。
日本の高度成長期のような豊かさ
- 飢餓よりも肥満が問題になっている
- 巨大ショッピングセンターが大盛況
一部の広告のせいか、いまだにアフリカには飢餓が蔓延している印象がありますが、食事も欧米化が進んでいる現在、実は肥満や糖尿病が問題になっているんだとか。アフリカと言っても広いので、地域差はあるようですが、近代化の波は確実に押し寄せていて、巨大ショッピングモールに併設して建てられたマンションも申し込みが殺到して抽選が行われたりと、都心での生活の様子はだいぶ様変わりしているようです。
技術は最先端
- 携帯普及率は113%
- 輸血用血液はドローンで運ぶ
- 僻地医療は遠隔診断
- Viskitでライブマーケティング
- 国際送金無料のChipper Cash
電気が通っていない村でもみんな携帯を持っているという驚愕の事実。そして、支払いも携帯でピッとキャッシュレス!キャッシュレスに関しては日本より進んでいるかもしれません。
Viskitというアフリカ版Tik Tokも流行っていて、そこで新商品などの紹介をして、購入するとロイヤリティが入るアフィリエイトの仕組みも充実しているようです。
テレビCMに巨額の広告費を払う旧資本主義的なマーケティングから、一歩も二歩も先を行っている印象です。
アフリカの進出パターン
現在、日本からの進出はほとんど見られず、アフリカのインフラは中国の資本がガッツリ入っているそうです。これがまさに一帯一路戦略。
日本にお願いしても、完璧を求めるあまり、あれができない、これができないと断られ、中国にお願いしたら「いいよ!」とすぐに動いてくれたそうです。(皮肉にも日本の課題が浮き彫りに・・・)
家電に関しても、かつては一世を風靡するしたSONYやパナソニックも、もう韓国製にとって代わられ、「家電といえば日本」というイメージは日本人が思っているほど残っていない様子。残念ですね。
まとめ
私たちが思っているよりも、はるかに近代化しているアフリカ。
私はエチオピアにはプランインターナショナルという支援団体を通じて、寄付しているチャイルドがいて、お手紙でやりとりをしていますが、エチオピアに関しては年に一回届く報告書からの情報くらいしか持ち合わせてなく、このような最先端のテクノロジーが広まっている国だとは知りませんでした。(エチオピアはまだ貧困層が97%らしいですが)
しかもアフリカと一言でいっても54カ国もあり、ひとくくりでイメージ付けられても困る、という感覚は、私たちがアジアの一員として、欧米人から「日本もインドネシアも同じアジア」と思われているのと一緒で、それぞれの歴史や文化があり、違うところは全然違うわけで、そうやって大雑把にものを見ているだけでは見えてこないものがありますよね。
今後のアフリカに注目したいと思います。
こちらの本は節々にアフリカ愛が滲み出ていて、心温まりました。

