\前回までのあらすじ/
細部までこだわり抜いた、木造木造アパートが無事竣工し、いよいよ大家業がスタートしました。
ここから満室までが勝負です!
入居者が決まらない?!
賃貸物件の契約ピークは3月。その波は12月から来ると聞いていたが・・・
フタを開けてみると、
お問い合わせ件数・・・0件!



あれ・・思ってたのと違う・・
うまくいけば、竣工とともに満室!なんて期待もしていましたが、そう簡単にいくわけでもないようです。
まず背景として、完成予定の二ヶ月前から、不動産仲介業者を選定して動いていました。契約するにあたって、有名な2社に相見積りを取り、より高い賃料を提示して下さった方に決めました。
完成前からインターネットにも掲載し、立派なチラシも作成して、店舗でも紹介してくれていたようですが、「実際の部屋を見てから契約」のポリシーなのか(明言はしていませんが)、完成前に入居者が決まることはありませんでした。
「年内に満室にして、いい年越しをしたい」と思っていましたが、不安と焦りに押しつぶされそうな12月が始まり、中旬になり、ついに初めてのお問い合わせが!
この時、最初の応募賃料から2千円値引きした額を提示されたのですが、最初の一件目から値引きか・・とその時は断ってしまったのです。
それなのに、その後も入居は決まらず、最終的には2千円下げてやっと決まるという情けない結果となりました。
この時学んだことは「オファーは相場。それが需要と供給。」
特に今の不動産賃貸業界は供給過多。有名大家さんの「賃料はなるべく高く!値下げは最後!」などという言葉に惑わされず、それ以降は、わりと不動産仲介業者さん(&入居者さん)からのオファーを前向きに受けるようになりました。
大家は高い家賃で借りてもらいたいし、入居者さんは安い家賃で借りたいし、仲介業者さんは家賃が高ければ手数料は多くもらえるけど、すぐ契約取りたい、というそれぞれの思惑があるわけです。
自分だけが儲けようとしてもダメ。
こちらの「できるだけお金を取りたい」気持ちが出過ぎると、決まるものも決まらないので、金額とスピード(早く入居してもらう)のバランスをうまく取りながら、今では全員が満足できるところを落とし所にしています。



みんながHAPPYになるのが目的!といつも自分に言い聞かせています。
入居者さん第一号
年は明け、2018年1月4日。記念すべき第一号の入居者さんが決まりました。30代女性の方で、少し先の引っ越しを考えていたものの、内覧で部屋を気に入ってくださったようです。そのまま契約までもっていってくれた仲介営業さんにも感謝です。



このまま空室が続いたらどうしよう・・という不安を乗り越え、ようやく光が見えました!
続々と申し込み
その後、続々と内覧の申し込みがあり、立て続けに契約が決まっていきました。
その間、キャンセルも数回あり、その都度落ち込んだりもしましたが、完成から約2ヶ月後に無事満室になりました。



繁忙期が終わる前に決まってよかった!
毎日のように仲介業者さんの営業マンと連絡を取り合い、契約書の締結までなにかとドタバタしました。
当時は営業マンが契約書をわざわざ自宅まで持ってきて、押印してホチキスで綴じる、というようなことをしていたので、自宅を片付けてお茶を出したり、お茶菓子を用意したり、張り切っていました(笑)
給湯器が凍結!?
年明け早々に、第一号の入居者さんがからっぽのアパート引っ越してきてくれたのですが、同時期に竣工した両隣のアパートもまだ入居者はおらず、本当に静かな毎日だっただろうと思います。(寂しくないか心配していました)
そんな矢先、関東で記録的大雪が降りました。一晩で20センチほど積もり、交通も麻痺するほどだったのですが、なんとアパートの給湯器が凍結して故障してしまいました。
入居早々、しかも真冬に給湯器トラブルなんて、どうしよう!!!新米大家にいきなり大きなミッションが舞い降りてきました。
給湯器は電源を入れてさえいれば安全装置が作動するらしく、幸い入居者第一号さんの部屋の給湯器は無事でした。



真冬に給湯器が壊れたアパートにひとりぼっちなんて申し訳なさすぎる・・
残り5部屋の給湯器は完全に故障。
給湯器を取り付けてくれたガス会社さんに連絡をし、全て交換する手筈を整えましたが、当時給湯器の供給不足で在庫確保が大変だったようです。
新築アパート完成早々の大打撃。すでに入居日が決まっている部屋を優先して取り付けてもらいました。
なお、この時の修理代は火災保険で全額カバーできました。
無事満室!!
給湯器の交換も無事終わり、3月には全部屋引っ越しも終わり、ようやく完全に満室になりました。



満室になった日は心から安堵しました!
新築だし、駅近だし、トントン拍子に行くと思っていましたが、その辺の読みは甘かったです。そういう時代もあったのでしょうが、今は違うようです。敷金礼金もゼロゼロでも決まらない時代です。大家にもそれなりの努力や譲歩が求められます。
アパート竣工と同時にローンの支払いも始まるので、満室になるまでは、金銭的にも精神的にも忍耐が必要です。
先行き不安な経済情勢もあり、大家にとって年々厳しい状況になってきてはいますが、それを乗り越えた先に、豊かさが待っています。
ノーペイン・ノーゲインです。
不動産はほぼ不労所得の大きな資産。覚悟と勇気を持って始めてよかったです。後悔はありません。
人生の目的とリスク許容度に合わせて、みなさんも良い不動産と出会えますように!!